2026/02/14 00:45

「LEDが合計100Wだから、100Wの電源でいいよね?」 

「いやいや、突入電流が怖いから容量は倍(200W)見ておけ!」


現場でこんな議論になったことはありませんか?

 看板施工において、電源(スイッチング電源)の容量選定は永遠のテーマです。

ギリギリで攻めるのも怖いし、かといって無駄に大きな電源を買うのもコストがかさむ… 💸

今回は業界に広まる…

**「突入電流の都市伝説」にメスを入れつつ、工学的に最も理にかなった「推奨負荷率 80%」**の根拠について解説します。


👻 「突入電流」で壊れる?その理論のおかしさ

よく「LEDは点灯瞬間の突入電流がすごいから、電源がパンクするぞ!」と脅されることがあります。

 しかし、冷静に考えてみてください。

もし「突入電流=即故障」だとしたら、世界中の家電製品はコンセントに挿した瞬間に壊れているはずです 📺💥

テレビ、PC、冷蔵庫…これら全てに「スイッチング電源」が入っていますが、毎日元気に動いていますよね?

 それは、まともな電源には**「突入電流抑制回路(保護機能)」**が必ず入っているからです。

LUMOSが扱う電源も同様です。 

スイッチONの一瞬の電流くらいで壊れるような設計にはなっていませんので、ご安心ください 🛡️


🪣 そもそも突入電流とは?(空っぽのバケツ理論)

では、なぜ「突入電流」なんてものが起きるのでしょうか? これは電源内部にある**「電解コンデンサ」**という部品が原因です。

コンデンサは、電気を一時的に蓄えておく**「バケツ」**のような役割をしています 🪣

  1. 電源OFF時: バケツ(コンデンサ)は空っぽです。

  2. 電源ON時!: 空のバケツを満タンにしようと、電気がすごい勢いで流れ込みます 🌊

  3. 満タン後: 流れは落ち着き、通常の運転になります。

この 「最初にバケツを一気に満たすための勢い(電流)」 こそが突入電流の正体です。 つまり、これは故障や異常ではなく、**「電源が働くための準備運動」**として物理的にどうしても発生してしまう現象なのです。


⚠️ デカい電源ほど、バケツもデカい

ここで覚えておいてほしいのが、**「電源の容量(ワット数)が大きいほど、中のバケツも巨大になる」**という点です。

  • 小さな電源(50W): コップくらいのバケツ 🥛 → すぐ満タンになる(突入電流は小さい)

  • 大きな電源(300W): お風呂くらいのバケツ 🛁 → 一気に満たすには大量の水が必要(突入電流はデカい!)

だから、「300Wの電源を10台まとめてドン!」とやると、巨大なバケツ10個分の水が一気に流れるため、ブレーカーが落ちやすくなるのです。 (※これは電源の故障ではなく、単なるブレーカー容量オーバーです)


📉 最大の根拠は「ディレーティング(熱による性能低下)」

突入電流よりも気にすべきなのは、**継続的な「熱」**です。

ここで、電源選びで最も重要なエビデンス**「ディレーティング曲線(Derating Curve)」**をご紹介します 📊

これは**「周囲の温度が上がると、電源が出せる本気(パワー)はこれくらい落ちますよ」**という性能グラフのことです。

一般的な電源の仕様書を見ると、驚くべき事実が書いてあります。

  • 気温25℃(涼しい部屋): 負荷100%までOK ✨

  • 気温50℃(夏の看板内): 負荷 70%〜80% までしか保証しません ⚠️

  • 気温60℃以上: 負荷 50% 以下にしてください 📉

つまり、真夏の看板内部(50℃〜60℃)では、100Wの電源は「実質70W〜80W」の能力しか発揮できないのです。

もし、この状態で「100WのLED」を無理やり点灯させたらどうなるか? 人間で言うなら、**「炎天下で脱水症状になりながら、フルマラソンを全力疾走させられている」**状態です 🏃‍♂️💦

これでは、先ほどの「コンデンサ(バケツ)」が熱で干からびて急速に劣化し、数年で「不点灯」や「異音」の原因になります。


✅ 結論:「80%ルール」が黄金比である理由

都市伝説ではなく、この「ディレーティング」を考慮した安全圏こそが**「総負荷 80%」**という数値の正体です。

  • 負荷率 100%(余裕なし): 夏場にディレーティング範囲を超え、故障リスク大 💀

  • 負荷率 50%(倍の容量): 安全だが、電源が大きくなりすぎてコストもスペースも無駄 💸

  • 負荷率 80%(推奨): 夏場の性能低下(70〜80%)にちょうど収まり、コストとのバランスも最高 ✨

🧮 失敗しない「容量計算式」

現場で電卓を叩くときは、以下の計算式を使ってください。

📝 安全マージン計算式 LEDの合計ワット数 ÷ 0.8 = 必要な電源容量

【例:合計 120W のLEDを使う場合】 

❌ 120W ÷ 1.0 = 120W電源(ギリギリすぎて危険!夏に死にます)

⭕ 120W ÷ 0.8 = 150W電源(これが正解!✅)


🌡️ LUMOSは「熱」を考慮した選定をサポートします

看板の寿命を決めるのは、LEDチップだけでなく、**「電源の余力」**です。

「突入電流が…」と怯える必要はありませんが、**「夏の暑さ(ディレーティング)」**だけは正しく恐れてください。

LUMOS(ルーモス)では、日本特有の高温多湿な環境でも耐えられるよう、

マージンを考慮した最適な電源容量の選定もサポートしています。

「このW数なら、どの電源がいい?」 と迷った時は、お気軽にお問い合わせください!

 プロとして、**「過剰スペックにならず、かつ壊れない」**ベストな一台をご提案します 💡✨