2025/09/06 16:23

看板や建築照明、ディスプレイなど、多岐にわたる用途で活躍するLEDモジュール。
その光の質や信頼性は、どのような駆動方式を選ぶかによって大きく変わります。
特に、プロの現場で求められる「光の均一性」と「長期安定性」、そして「耐久性」を左右するのが、
「定電流」と「定電圧」という2つの駆動方式です。
光のクオリティを決定づける「電流安定性」
LEDは、流れる電流の量に比例して明るさが変化し、色温度もわずかに変動する半導体素子です。
この特性を理解せずに駆動すると、意図しない光ムラや色ムラの原因となります。

【定電流モジュール】★揺るがない光の美学★

定電流モジュールは、LED一つひとつに流れる電流を一定に保つように設計されています。
 ◆ 電流変動:±1% 程度
   * LEDの駆動電流が厳密にコントロールされるため、個々のLEDの明るさ(光度)や色温度のバラつきが抑えられます。
 ◆ 光度差:1〜2%
   * これにより、モジュール全体で均一な明るさが実現し、大規模な看板や映像演出でも違和感のない、なめらかな光を表現できます。
 ◆ 色温度変動:±50K 以内
   * 色ムラも極めて少なく、ブランドイメージを損なわない高品質な照明設計が可能です。

❗️過電流によるLEDの早期劣化を防ぎ、設計通りの寿命を最大限に引き出すため、長期的な運用が求められるハイエンドな案件に最適です。

【定電圧モジュール】★手軽さとコストの最適解★

一方、定電圧モジュールは、一定の電圧を供給することを目的としています。
 ◆ 電流変動:±5〜15%
   * 配線の長さや電源からの距離、モジュール間の抵抗値の違いなどによって、個々のLEDに流れる電流が変動しやすくなります。
 ◆ 光度差:5〜10%
   * この電流変動が、明るさのバラつきとなって現れます。
   特に複雑な配線や多数のモジュールを連結する際に、光ムラが目立つことがあります。
 ◆ 色温度変動:±150〜200K 程度
   * わずかな色温度の変動が、並べたときに「あれ?色が違う?」と感じる原因になることがあります。

☔️電圧変動にともなう過剰な電流はLEDの熱劣化を早め、結果として光束維持率の低下につながる可能性があります。
❗️しかし、配線がシンプルで施工が容易なこと、またシステム全体のコストを抑えやすいという大きなメリットがあります。
❗️光の均一性がそこまで厳密に問われない場所や、予算が限られるプロジェクトにおいて有効な選択肢となります。

まとめ:用途に応じた最適な選択を。

【定電流モジュール】
⏩️ 主な特徴 ⏩️ 光の均一性・長期安定性・高クオリティ
⏩️ 電流制御 ⏩️ LED1個ずつを厳密に制御
⏩️ 用途例 ⏩️ ブランド看板・高級建築照明・美術館 

 【定電圧モジュール】 
⏩️ 主な特徴 ⏩️ 施工の簡便性、コストパフォーマンス 
⏩️ 電流制御 ⏩️ 電圧を一定に保つ |
⏩️ 用途例 ⏩️ 商業施設の内装・簡易的なサイン・間接照明

プロジェクトの要件を精査し、求められる光のクオリティとコスト、施工性とのバランスを見極めることが重要です。
長期的な視点でのクライアントへの提案にも、これらの数値的な根拠が説得力をもたらすでしょう。